誰にも・・・・・・・・・
そう、母親にも言われへんからここに書く。
ここから先、さよちゃんは絶対に見たらあかん。
しんどくなるからな、さよちゃん。
ごめんな、さよちゃん。
巨人の木村拓也コーチが倒れてから
ていうか、あの倒れた映像を見てから
「あの悪夢」がまざまざと甦ってくる。
た○みの姿が。
管だらけのた○みの姿が。
心筋梗塞の地獄の苦しみの汗を、私は必死で拭いた。
そやけど、その「汗を拭かれる」行為も
「しんどいねん」と言ったた○み。
鼻からも口からも噴水の様に出血したわ。
私の腕にも手の平にもにもその血が飛び散ったわ。
私は泣き叫びながらたった半日の看病をした。
急変してから・・・・医者は・・・医者は
挿管しようとしたけど、それも無理やった。
心肺蘇生・・・・心臓マッサージも無駄やったわ
もう何してもあかんかった。
た○みはあの苦しみの中、私に何十回も
「愛してるよ」って言うたわ。
私はな、こない言うた。
「た○みーーーーーーーーーーーーーーーーー
私を一人にせんといてーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
た○みが逝った後、私は医者に
「先生、私も殺してーーーーー」
って言うて縋り付いた・・・と思うわ。
そのあと、私はな、た○みの髪の毛と爪を
泣きながら切ってん。
それから看護士の人に
「この管、全部取って下さい」って言うた。
看護士さんは
「しんどかったやろうに何回も『愛してるよ』って言うてはったねぇ・・・」
そない私に声掛けてくれた。
た○みはもう「土色」になってた。
あの恐ろしかった全てが頭の中でぐるぐるしてんねん。
悪夢
