クリスマスのケイちゃん

私はワンちゃんに服を着せるのは嫌いでした。
(過去形なのが本当に悲しい)

ですが、それは大きな間違いで老犬になれば着せた方が良いのです。
何故なら当たり前の事ですが、ワンちゃんも寒いからです。

だからケイちゃんは私のフカフカベッドで背中をくっつけてきて
安心したように眠ります。

そしてワンちゃんなのにコタツが大好きでした。
私の家の和室は一部屋だけです。

普段和室には入れないのですが、亡くなる二日前ケイちゃんのトイレシートを
片付けていた時、たまたま和室のドアを開けていました。
気が付くとケイちゃんはコタツの前まで歩いていました。


私は驚愕し泣きました。
もうその時点でケイちゃんは歩行出来ない状態だったからです。

「そんなにコタツに入りたいんやな、分かったよ」

亡くなったのは深夜です。
なので二日間だけでしたが、コタツでケイちゃんとお昼寝をしました。

ケイちゃんの息はもう荒く心拍数も早かったです。
多臓器不全なので口からは血が出ていました。
もう自然に任せようと思っていたので点滴もしてませんでした。

その代わりコットンに水を含ませ少しずつ少しずつ飲ませると
ケイちゃんは喜んで飲んでいました。

「喉乾くわなあ、偉いなケイちゃん」


今日のアイキャッチ画像は初めて買ったクリスマス用の服です。
ケイちゃんはべっぴんさんなので何を着ても似合っていました。


私は思うのです。

ケイちゃんは幸せだったのだろうか。と。


ケイちゃん、天国であの人に抱っこしてもらった?
あの人優しいから安心するんやで。

涙ダダ漏れや。

ケイちゃあああああああああああああああああああああああん!